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ご相談内容

ある日、Aさんより相続放棄のご依頼を受け、手続きを開始いたしました。

その上で、遺品の整理・管理、車の廃車に関して、どのように対応すべきかご相談がございました。

司法書士の返答

遺品の整理や管理に関しては、値打ちのない形見の品を持ち帰る、整理する等の保存行為は、相続行為に該当しないとされています。

但し、貴金属など値打ちのある品を持ち帰り、換金するなどの処分行為は、相続したとみなされ相続放棄ができなくなる可能性が生じるため、注意が必要です。

車の廃車に関しては、勝手に廃車の手続きを行ってしまうと、相続したとみなされ相続放棄ができなくなる可能性が生じます。

但し、車の査定を行い、価値がないと証明された車に関しては、専門の業者へ依頼し廃車の手続きを行うことが出来る場合があります。車の処分を検討する際は、廃車等を扱う専門の業者へ事情をしっかりと説明し、ご相談することをおすすめします。

結果

上記の内容をお伝えしたところ、ご理解いただくことが出来ました。

遺品は処分せずに自己管理を、車は専門の業者へ査定を依頼し、準じた手続きを行っていただくことができました。

相続放棄を行う際の注意点

①相続放棄の申述は、自己のために相続の開始があったことを知ったときから３か月以内に行う。
②遺品等、相続財産の処分や使用、故人名義での契約の名義変更・解約を勝手に行わない。

※相続放棄を行う場合は、解釈の違いによって、ある行動が相続したとみなされ、相続放棄ができなくなる可能性が生じます。
少しでも不安な時は、行動をする前に専門家等に相談することをおすすめします。

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この記事を担当した司法書士

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