倒壊しそうな建物を相続し相続登記したケース
状況
ある日Aさんのもとに市役所から通知が届きました。
開封してみると、倒壊しそうな建物の写真とその建物の周辺の住民から苦情が多数寄せられていること、Aさんがその倒壊しそうな建物の所有者の相続人であることが記載されていました。
Aさんは晴天の霹靂で、パニックになってしまい、当事務所に相談に来られました。
司法書士の提案&お手伝い
当事務所で調査したところ、倒壊しそうな建物の所有者は、Aさんの兄弟にあたる方で、その方にはお子様などの相続人がいないことから、市役所が戸籍調査の結果、兄弟であるAさんに通知をしてきたようです。
当事務所で戸籍調査をしたところ、他にもAさんには面識のない相続人が、数名いることが判明しました。
第一に、倒壊しそうな建物を保全する必要があるので、解体業者を手配し、倒壊しそうな建物に足場と倒壊防止用のネットをしてもらい、とりあえずは一安心することできました。
次に、Aさん以外の相続人に手紙を郵送し、おひとりずつ事情を説明させていただき、皆様からご協力をいただけることになりました。
まずは、倒壊しそうな建物の解体工事をして、更地にすることで、近隣に方々に安心をしていただきました。
並行して、被相続人の預貯金の調査・解約手続きを行っていたので、被相続人の相続財産の中から解体工事の費用を捻出することが出来ました。
結果
更地になったあとの土地の処分もお手伝いさせていただきましたが、被相続人がその建物内でお亡くなりになっていたことや、ご近所の方々も建物内で亡くなっていた事実を知っていたため、処分も少し難航しましたが、無事に処分することができました。
被相続人の預貯金や不動産の全ての財産の相続・処分に数か月かかりましたが、適切なタイミングで、適切な処置を行うことができ、当初パニックになられていたAさんにも安心していただき、相続手続きのお手伝いを終えることができました。
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この記事を担当した司法書士
みなみ司法書士事務所
代表
光山 仁煥 (みつやま ひとし)
- 保有資格
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司法書士、簡裁訴訟代理等関係業務認定、一家族信託普及協会正会員、日本財産管理協会認定会員、 成年後見センター・リーガルサポート登録司法書士
- 専門分野
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相続・遺言・民事信託
- 経歴
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みなみ司法書士事務所の代表を務める。生前におけるご自身の「財産管理」のサポートから亡くなった後の相続手続きまで最適なサポートを実施している。現在では民事信託にも力を入れており、相談者からの信頼も厚い。また、相続の相談件数1200件以上の経験から相談者からの信 頼も厚い