相続放棄の失敗事例からリカバリーできたケース
ご状況
Aさんは、この度お父様がお亡くなりになり、相続手続きを進めておりました。
相続人は、お母様とお姉様、Aさんの3名でした。
お父様の相続財産は、ご自宅と預金、有価証券でした。
Aさんは、単純にお子様であるお姉様とAさんが、お父様の相続財産をお母様がすべて相続でき、相続の手続きも簡単にできると思い、ご自身で家庭裁判所に相続放棄の手続きをしました。
それから、相続手続きをするため、Aさんとお姉様の相続放棄申述受理証明書と相続人のお母様の必要書類を、金融機関へ提出しました。
簡単に相続手続きが済むものと思っていたAさんですが、後日、金融機関よりAさんへお電話が入りました。
内容は、お子様が相続放棄をされているので、最初からお子様がいないという扱いになり、相続人は母と父の兄弟姉妹となるので(祖父母は既に他界されいるので)、その方々の印鑑証明書が必要とのご連絡でした。
父の兄弟姉妹とは、長らく行き来はなく連絡先も知りませんが、母にの聞いたところ、兄弟は8人くらいいて、その中には既にお亡くなりになっている方もいて、甥や姪もいるとのことでした。
今から連絡先も知らない父の兄弟姉妹に連絡を取って、手続きを説明するなど途方もなく大変な作業となります。
家庭裁判所へ、相続放棄の取下げはできないかと問い合わせるも、受理されるまでは可能だが、既に受理されているので、不可能ですとの回答でした。
Aさんはがくぜんとしました。手続きを簡素化するために、相続放棄の手続きをしたにもかかわらず、逆に複雑化する状態になってしまったのです。
Aさんは、パニックになり、当事務所に相談に来られました。
司法書士の提案&お手伝い
Aさんの相談を聞いて、司法書士は、既に申し立てた相続放棄の申述書の内容をじっくり精査してから、相続放棄の取消の申立てをするように、提案致しました。
今回は事情があり、この相続放棄の取消しの申立ては、当事務所ではない弁護士事務所に依頼することになりました。
結果
Aさんは弁護士先生と協力して、手続きを進め、無事、相続放棄の取消しができたそうです。
その後、金融機関に書類を提出し、無事相続手続を完了したそうです。
連絡先の知らない父の兄弟姉妹に連絡を取ることなく、手続きが完了できて安心されておりました。
相続放棄の取消しは原則として認められていませんので、今回の手続きは、色々な条件が重なり相続放棄の取消しが認められたケースだと考えた方が良いかもしれません。
申立てをされる場合は、ご自身で判断せずに専門家にご相談されることをおすすめいたします。
相続の専門家による相談実施中!
相続手続きや相続放棄、遺言など相続に関わるご相談は当事務所にお任せ下さい。
当事務所の司法書士が親切丁寧にご相談に対応させていただきますので、まずは初回相談をご利用ください。
相続相談予約専用ダイヤルは0120-327-357になります。
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当事務所の相続放棄サポート
項目 | ライトプラン |
ミドルプラン |
フルプラン |
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戸籍収集 | × | 〇 | 〇 |
相続放棄申述書作成 | 〇 | 〇 | 〇 |
書類提出代行 | × | 〇 | 〇 |
照会書への回答作成支援 | × | × | 〇 |
受理証明書の取り寄せ | × | × | 〇 |
債権者への通知サービス | × | 〇 | 〇 |
費用 | 27,500円~ | 44,000円~ | 55,000円~ |
※料金は、相続放棄1名様あたりの金額となります。
3ヶ月期限超え 相続放棄申述書作成費用
1件 77,000円~
(※提供サービスは、上記フルプランパックと同じものとなります。)
この記事を担当した司法書士
みなみ司法書士事務所
代表
光山 仁煥 (みつやま ひとし)
- 保有資格
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司法書士、簡裁訴訟代理等関係業務認定、一家族信託普及協会正会員、日本財産管理協会認定会員、 成年後見センター・リーガルサポート登録司法書士
- 専門分野
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相続・遺言・民事信託
- 経歴
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みなみ司法書士事務所の代表を務める。生前におけるご自身の「財産管理」のサポートから亡くなった後の相続手続きまで最適なサポートを実施している。現在では民事信託にも力を入れており、相談者からの信頼も厚い。また、相続の相談件数1200件以上の経験から相談者からの信 頼も厚い